湯たんぽで高齢者におすすめなのは安全な使い方を続けやすく、優先したいことに合うものです。
- 湯たんぽで高齢者におすすめなのはどれ?
- 湯たんぽの種類は何がある?
- 湯たんぽのお湯の量と温度は?
- 湯たんぽで低温やけどを防ぐには?
- 湯たんぽの買い替えの目安は?
先に答えを書きますね。
- どの種類でも、布団が温まったら湯たんぽは布団から出す(NITE・東京都・消費者庁)
- 専用カバーで包んでも、低温やけどは起こることがある(NITE)
- お湯を沸かして注ぐ作業をなくしたいなら、電子レンジで温めるもの
- 一度に入れるお湯を少なくしたいなら、約1.2Lのやわらか湯たんぽ
- 立てたままお湯を入れたいなら、立つ形のプラスチックのもの
- 直火やIHで温め直したいなら、金属のもの
- 使う前に、ひびや破損がないかを確かめる(消費者庁)
湯たんぽで高齢者におすすめのものは、使い方と優先したいことで決まります。
順番にご紹介しますね。
湯たんぽで高齢者におすすめなのはどれ?
湯たんぽを高齢者が使うなら、まず低温やけどを防ぐ使い方が前提です。
NITE(製品評価技術基盤機構)は、低温やけどをこう説明しています。
- 心地よい温度でも、同じところに長く触れていると起こる
- 皮膚の変化が少なく、痛みも弱い
- 皮膚の深いところが傷つき、植皮手術が要ることもある
東京都も、低温やけどは「熱い」と感じないまま起こる場合があると呼びかけています。
高齢者が使う場合も、長い時間同じ場所を温めない使い方を意識したいところです。
消費者庁には、2015年11月〜2020年10月に湯たんぽの事故が108件寄せられました。
うち68件がやけどで、治療に1か月以上かかった事故は31件です。
事故は12月から2月に多く起きています。
そのうえで、お湯の入れやすさや温め方など何を優先するかで種類を選びます。
お湯の入れやすさと温め方で選ぶ!湯たんぽの種類と高齢者向けの選び方
湯たんぽは、種類によってお湯の入れ方や温め方がちがいます。
今回、販売店の商品ページで説明を確かめたのは次の4つです。
- 金属(トタン):マルカ「湯たんぽA(エース)」
- プラスチック:タンゲ化学工業「立つ湯たんぽ」
- ゴム:クロッツ「やわらか湯たんぽ たまご型」
- 電子レンジで温めるもの:白元アース「レンジでゆたぽん」
充電式(蓄熱式)は、メーカーの明確な説明を確かめられなかったため今回は扱っていません。
それぞれについて、詳しくご紹介しますね。
直火で温め直せるけれど本体が熱くなる!金属の湯たんぽ
マルカの「湯たんぽA(エース)2.5L」は、亜鉛めっき鋼板でできた金属の湯たんぽです。
販売店の商品ページに掲載されている説明では、次のとおりです。
- キャップを外せば、直火やIHで温められる
- お湯は口元まで入れて、満水で使う
- 本体を素手で触るとやけどするので、ミトンや軍手を使う
- 本体だけでは使わず、布袋に入れる
キャップをしたまま温めると、破裂して大きな事故になるおそれがあるとも書かれています。
温め直せるのは便利ですが、熱くなった本体を扱う手間があります。
立てたままお湯を入れられる!プラスチックの湯たんぽ
タンゲ化学工業の「立つ湯たんぽ 2.6L」は、ポリエチレンでできています。
販売店の商品ページでは、お湯入れとカバー掛けが安全にできてお湯捨ても簡単と説明されています。
- お湯は口元まで満杯にする(少ないと変形の原因になる)
- 専用カバーか湯たんぽ袋に包んで使う
- 電子レンジでは使えない
立てたまま扱えるかどうかも、選ぶときの目安になります。
お湯は約1.2Lと少なめ!ゴムのやわらか湯たんぽ
クロッツの「やわらか湯たんぽ たまご型」は、クロロプレンゴムでできた湯たんぽです。
正規品を扱う販売店の商品ページに掲載されている説明では、次のとおりです。
- 容量は約1.2L
- お湯は付属のネジ付きロートで入れる
- 沸騰したお湯は少し冷まし、70〜80℃にしてから入れる
- 直火や電子レンジでは温められない
金属やプラスチックの2.5L前後とくらべると、入れるお湯が半分ほどで済みます。
お湯を沸かさずに使える!電子レンジで温める湯たんぽ
白元アースの「レンジでゆたぽん」は、電子レンジで温めるジェルタイプです。
販売店の商品ページに掲載されている説明では、次のとおりです。
- お湯を沸かして注ぐ作業がいらない
- 洗える専用カバーが付いている
- 温かさは約7時間続く
消費者庁は、製品ごとに決められた加熱方法と加熱時間を守るよう呼びかけています。
温める時間は、パッケージの説明どおりにします。
優先したいことで分ける!4種類の湯たんぽの選び分け
4つを、確かめた説明だけで分けると次のとおりです。
- お湯を沸かして注ぐ作業をなくしたい:電子レンジで温めるもの(白元アース)
- 一度に入れるお湯を少なくしたい:約1.2Lのやわらか湯たんぽ(クロッツ)
- 立てたままお湯を入れたい:立つ湯たんぽ(タンゲ化学工業)
- 直火やIHで温め直したい:金属の湯たんぽ(マルカ)
どれを選んでも、布団が温まったら出す使い方は同じです。
樹脂製は満杯が基本!湯たんぽのお湯の量と温度の考え方
湯たんぽのお湯の量は、種類で決まっています。
消費者庁の表示のルールでは、樹脂(プラスチック)の湯たんぽにこう書くことになっています。
- 湯を満杯にして使う
- やわらかい樹脂のもの:湯は3分の2程度にとどめて空気を抜いて使う
- 長い時間、体に密着させて使わない
販売店の商品ページでは、タンゲ化学工業は「口元まで満杯」と説明しています。
マルカの金属の湯たんぽも、口元まで満水にして使うと説明されています。
温度について、NITEは低温やけどの目安を紹介しています。
これは入れるお湯の温度ではなく、肌にふれている温度とやけどまでの時間の目安です。
- 44℃:3〜4時間以上
- 46℃:30分〜1時間くらい
- 50℃:2〜3分
体温より少し高いくらいの温度でも、長くふれていれば低温やけどになることがあります。
入れるお湯の温度の数字は、今回確かめた中ではクロッツの70〜80℃だけでした。
ほかの湯たんぽは、説明書に書かれた入れ方を守るのが基本です。
布団が温まったら出す!湯たんぽで低温やけどを防ぐ寝るときの使い方
湯たんぽは、寝ている間ずっと布団に入れておくものではありません。
NITEは、こんな事故を紹介しています。
- 専用カバーで包んだ湯たんぽを、布団に入れたまま寝た
- 足が触れて、全治2か月以上の低温やけどになった
この湯たんぽの説明書などには、寝る前に必ず布団から出すよう書かれていました。
NITEと東京都がすすめる使い方は、次のとおりです。
- 寝る前に布団に入れて、温まったら布団から出す
- 厚手のタオルや専用カバーで包んでも、安心しない
- 同じところを長い時間温めない
- 熱い・何かおかしいと感じたら、すぐ使うのをやめる
タンゲ化学工業の販売店の説明にも、体に密着させたまま眠らないよう書かれています。
痛みや違和感があるときは、早めに医療機関に相談してください(東京都)。
使う前のひびと破損を確かめる!湯たんぽのデメリットと買い替えの目安
湯たんぽには、使う前に知っておきたいデメリットがあります。
- 寝ている間ずっと温めるものではなく、布団が温まったら出す
- お湯を入れる種類は、お湯を沸かして注ぐ手間がかかる
- 金属のものは本体が熱くなり、素手では持てない
そのうえで、使う前の点検も大切です。
消費者庁は、使う前にこう確かめるよう呼びかけています。
- 亀裂や破損がないか
- おかしいと気づいたら、使うのをやめる
- 家の湯たんぽがリコールの対象になっていないか
販売店の商品ページにも、点検のポイントが書かれています。
- ゴムパッキンにき裂があれば交換する(タンゲ化学工業)
- 金属の底に黒い斑点が出たら、内部のさびが表面に近づいたサイン(マルカ)
- 中でカラカラと音がしたら使わない(マルカ)
今回確かめた説明には「何年で買い替え」という目安はありませんでした。
亀裂や破損などの異常、さびのサインが見つかったら使うのをやめる目安です。
湯たんぽで高齢者におすすめなのはどれ?まとめ
湯たんぽで高齢者におすすめなのは安全な使い方を続けやすく、優先したいことに合うものです。
- 低温やけどは、熱いと感じないまま起こることがある
- 専用カバーで包んでも、布団が温まったら出す
- 沸かす作業をなくすならレンジ式、お湯を少なくするならやわらかタイプ
- 立てて入れたいなら立つ湯たんぽ、温め直したいなら金属
- 使う前に、ひびや破損を確かめる
湯たんぽで高齢者におすすめの選び方と使い方についてまとめました。
参考になれば嬉しいです。